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吊り天井とは

2016.11.25

今回のブログ担当は、現場監督の北村です。

 

今回のテーマは「天井の構造」についてです。

 

 

木造在来軸組工法の一般的な天井(吊り天井)の構造です。

床のフローリングを貼ったあと、天井を施工して、最後に壁を施工します。

 

 

クロスなどの仕上げの奥にある、天井下地はこのようになっています。

 

P6140215

 

一番仕上げ面に近い部分にある木材が「野縁(のぶち)」と呼ばれる棒状の材料です。

この野縁に石膏ボードをビスで留め付けていきます。

野縁自体は、柱と野縁受けに固定します。

 

天井の石膏ボードは910×1820mmのサイズの物を使用するため、どうしても継ぎ接ぎする必要があります。

その為、次の石膏ボードが来る910の位置には、ビスを2本留めるための太い野縁(野縁2)を入れなければなりません。

 

 

野縁を支えている上の部材が「野縁受け」です。

長細い野縁が、石膏ボードの重みでたわんでしまわないように、910mm毎に野縁に直行する方向で入れる部材になります。

 

 

その野縁受けを上の梁から吊っているのが、吊り天井の名前の由来の「吊木」です。

弊社では最上階以外の階に限り、上階の音が下の階に伝わりにくい、「防震吊木」というプラスチック製の物を使用しています。

最上階の天井は、従来通りの木製の吊木を使用しています。

 

 

まとめると…

天井を構成している部材は、上から

梁→吊木→野縁受け→野縁→石膏ボード→仕上材(クロス等)

 

となっています。

 

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ちなみに、この石膏ボード、下地材として非常に優秀な素材です。

 

石膏は、炭素を含まない無機質であるため燃えることがありません。

さらに、石膏には常時水分が含まれており、火災時に水蒸気となって、奥の野縁へ熱が伝わるのを防ぎます。

そして野縁が燃えないことによって、梁や柱などの構造耐力上主要な部分が燃えることを防ぐことができます。

 

こうした性質から石膏は、法律で防火材料として認められています。

 

これだけの性能を持つ石膏ボードですが、切断がしやすく、値段もリーズナブルという万能ぶりです。

 

ただ、切断しやすい反面、脆いです。

普段力が掛かるような部材ではないため脆くても問題ありませんが、もし天井点検口から小屋裏に上がる機会があっても、絶対に乗らないでください。

天井が抜けて怪我をします。

 

 

 

今回は、クロスの奥の天井下地のお話でした。

 

家づくりの参考になりましたら幸いです。

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