住宅の要、階段 その3
2017.04.14
今回のブログ担当は、現場監督の北村です。
住宅の要、階段と題して
今回は「階段の支持の仕方に寄る分類」のお話をしていきます。
BackNumber.
前回は、側板で支持する箱型階段をご紹介しました。
上の写真は、対照的な、「ささら桁で支持するストリップ階段」です。
「ささら桁」とは、段板を下から支える部材です。
側板に比べ、太い材を使わなければいけなくなりますが、段板の横の木口を見せることが出来るため、インパクトのある階段となります。
そして、「ストリップ階段」とは蹴込み板がなく、奥が見える状態の階段を言います。
光や風、視線を通すため、開放感のある階段となります。
一方でホコリ等も通すので、普段から頻繁に登り降りする階段の下は必然的に汚れてしまうかと思われます。
ささら桁が適していますが、側板でも可能、そして、直階段が適していますが、回り階段などでもストリップ階段を作ることは可能です。
前回登場した「箱型階段」は、蹴込板があり、壁で囲まれてしまう階段となります。
閉鎖感が出てしまいますが、壁が多いので上下階間の音の伝達を抑えることが出来るという特徴があります。
上の写真は、下2段が「ひな壇階段」というものになっています。
段板を支持しているのは、「壁」です。
横から壁と段板が見える、比較的可愛らしいイメージの階段となります。
蹴込み板と壁クロスとの間に、見切り材が必要になるところに注意が必要です。
また、両側をひな壇階段にする場合でも、手摺が必要になることを忘れてはいけません。
他にも、「螺旋階段」など、いろいろな形状の階段があります。
また、それぞれの階段形状を組み合わせることも可能です。
(例:1~3段ストリップ、4~8段ひな壇、9~15段箱型)
ただ、前回のブログでもお話しましたが、要素を混ぜれば混ぜるほどまとまりがなくなってしまうので、基本的には避けたほうが良いと思います。
建物自体の印象をも大きく変える階段形状の計画は、慎重かつ明確な目的を持って考えるようにすることで、家全体のデザインの向上に繋がります。
今回は「階段の支持の仕方に寄る分類」のお話でした。
家づくりの参考になりましたら幸いです。
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