住宅の要、階段 その4
2017.04.27
今回のブログ担当は、現場監督の北村です。
住宅の要、階段と題して
今回は応用形、「生活の中心になる階段」のお話をしていきます。
BackNumber.
この写真は、途中に「踊り場」がある階段です。
この広さがあれば、椅子を置いて読書をする、なんて使い方も出来るかも知れません。
しかし、踊り場の下の部屋は必然的に天井の高さを確保することが難しくなり、使い方が制限されてしまうことには注意が必要です。
この写真は、「リビング階段」と言われる階段です。
単にリビングから階段を登れるという構造になっているのですが、廊下に階段がある場合と比べていくつもの違いが出てきます。
リビング階段では、2階に登るためには「必ずリビングを通る」必要があります。
2階に子供室があるパターンのプランが多いため、コミュニケーションを取りやすくする平面プランとすることが出来ます。
しかし、プライバシーを確保し辛く、将来子供が大きくなったあとのことを考えると、使い勝手が大きく変わってしまうプランでもあります。
この写真は、「階段下収納」がある洗面室です。
階段下のデッドスペースを収納にして有効活用しようという考え方です。
階段の何段目の下にスペースを設けるかで、取れる最大の天井高さが変わります。
ちなみに、建築基準法には、「居室の天井高は2.1m以上ではなくてはならない」と定められています。
居室とは、「居住、作業、娯楽などの目的のために継続的に使用する室のこと」なので、2.1mないところでも、収納としては使用することが出来ます。
同じように、トイレとして使用することも出来るのですが、天井高がぎりぎりのトイレは非常に使い心地が悪いので基本的にはおすすめしておりません。
他にもいろいろな活用の方法があるはずです。
最初にお伝えしていたように、階段とは「「広さ」という概念を縦の方向に拡張する存在」であるため、使い方次第で良くも悪くも大きく家の性能を左右してしまいます。
住いをお考えの方は是非、自分にあう階段のあり方を考えてみてください。
家づくりの参考になりましたら幸いです。
滋賀で注文住宅を建てるならエールコーポレーションへ!!!