続々・建築物省エネ法~「外皮性能」と「一次エネルギー消費量」~
2021.02.28
こんにちは、井上です。
暖かくなったと思えばまた寒かったり、体調管理の難しい季節がやってきましたね。
おまけに花粉の季節ですし、なかなか辛い時期ですね。
では本日は建築物省エネ法関連をさらに深堀りしていきましょう。
実際の建物ってどのような基準で評価されるのでしょう?
ずばりそれは「外皮性能」と「一次エネルギー消費量」の2つです。
「外皮性能」とはつまり断熱性能です。
屋根や外壁、床などの断熱材の性能と厚み、窓など開口部のサッシ性能、加えて外断熱などの構法も含まれますね。
そしてこの外皮性能は、さらに2つの指標に分けられます。
ひとつめはUA値(外皮平均熱貫流)。
これは室内の熱が屋外にどれだけ逃げてしまうかの指標ですね。
上記の断熱性能に大きく左右される数値です。
ふたつめはη(イーター)値。
これは窓からの日光の入りやすさを示す値で、これまたふたつに分かれるのです。
ηAC値…夏にどれだけ日光が入ってくるか(値が小さい方が良い)
ηAH値…冬にどれだけ日光が採り込める(値が大きい方が良い)
外皮性能に関わる数値はこの中でもUA値とηAC値が対象で、地域毎にそれぞれ基準値があります。(北海道と沖縄では全然状況が違いますからね。)
ηAH値は外皮性能に直接関わることはありませんが、後述の「一次エネルギー消費量」に影響を与えます。
でようやくの「一次エネルギー消費量」に関してです。
こちらは住宅で使用される設備が対象となる数値です。
冷暖房機器、換気、給湯、照明などで機器ごとに算定されたエネルギー消費量が、そのまま関わってきます。断熱性能がたとえどれだけ優れていようと、効率の悪い機器をしている状況では意味も薄まってしまいます。こちらは初期コストとランニングコストが悩ましいですが、バランスの良い選択を行いたいものですね。
込み入った話で見慣れない数値なども多いですが、要はエネルギーロスの少ない住宅を目指せってことですよね。
省エネ法改正で説明義務が付与されたとは言え、自身が知らない知識には結局踏み込めないものです。
住宅は一生に一度の大きな買い物ですし、十分な知識を持って家づくりに望みましょう!
その際には私どもにお手伝いをさせて頂ければと思います。
滋賀で土地探し・注文住宅を建てるならエールコーポレーションまで!