デザイン談義➀「性能?好み?」
2022.11.25
こんにちは!
設計の井上です。
もう11月も終わりが近づいて、冬の訪れが間もなくってところでしょうか…
さて。
本日はデザインに関する考察。
「性能」と「好み」についてのお話。
人は機能性の高いデザインを良いものと考えることが多いのだそう。
しかし、これは安易に正しいとは言えません。
デザインは多くの要素が組み合わされて、結果的にアウトプットされるものであって、ときに性能とは無関係に個人の好みに起因することもあるからです。
出典:
ウィリアム・リドウェル、クリティナ・ホールデン、ジル・バトラー『要点で学ぶ、デザインの法則150』、ビー・エヌ・エヌ新社、p.210-211、(ISBN 978-4-86100-978-5)
では、住宅の例で考えてみましょう。
例えば軒のあるお家。
日本は雨の多い地域であるため、軒は雨水対策として有用です。
また夏の日差しを緩和し、冬は日差しを取り込む一石三鳥の役目を果たしています。
日本の住宅としてもおなじみの風景ですよね。
それでは軒のないお家はどうでしょうか?
モダンなお家などが好みの方はこちらに憧れるのではないでしょうか。
軒そのもののメリットは全てなくなりますが、軒レスならではの外観の美しさがあります。
しかし、日本の気候にはミスマッチとも言えるのです。
私たちはお家づくりのプロとしてお客様に色んな説明を行います。
リスクに関しては特にしっかりお伝えしていく必要があります。
お客様に後悔してほしくないからです。
ですが、私個人はお客様の最終的な「好み」を大事にしたいと考えています。
それがお客様の満足につながるものだと信じています。
そのためであれば喜んでお手伝い致します!
私自身もそうでしたので。
大事なのはリスクを知って、自分で選択を行うことです。
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