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エールの井上です。
いつもお世話になっております。
暑い日々が続いておりますが、皆様体調などにはお気を付けて。

さて、さっそくですが前回のつづき。
「安心できるお家」に関してです。
今回は住環境変化の簡単な振り返りをしてみます。

人間は歴史上、移住から定住という流れを踏むパターンが多いです。
日本のことを考えても同じですね。
狩猟で生活していた時代に農耕が伝わり、移動せずとも生きることが可能になりました。
食料の生産が安定しだすと、備蓄することも可能になります。
当然住む場所、食料を保管する倉庫などが必要です。
そういった「実生活に根差した建築」がいわば始まりです。

これは現代に置き換えても実のところ変わっていませんよね。
交通やネットワーク技術の発展によって、物流や情報伝播が容易な時代になりました。
その中で人の生活圏は拡大の一途をたどります。
集落、町、都市、国、世界…
さらにはネットワークインフラが整えば生きる場所さえ選ぶ必要もなくなりました。
コロナによって、テレワークなどが急速に加速したのも大きな変化点です。

さらっと考えてみても、私たちを取り巻く状況は日々変わり続けています。
住宅に関するニーズもどんどん変化します。
そんな時代で「実生活に根差した建築」を考えると、定住はある意味でリスク、と考える人たちが出てくるのも納得です。
フレキシブルな人生にフレキシブルな住まいを、住宅ローンなんかはリスクでしかない。
実は「憧れの一戸建て」という売り文句も誰かが作り出した幻想なのかもしれない…

こんな中で「安心できるお家」とは一体どんなものか。
次回はようやく、この問いに考えを巡らせてみたいと思います。

こんなややこしいことを日々考えつつも…笑
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