壁の構造
2016.12.09
今回のブログ担当は、現場監督の北村です。
今回のテーマは「壁の構造」についてです。
前回のブログでは、吊り天井の構造についてお話しました。
天井の施工が終わると、次は壁の施工を行います。
大まかに壁構造には、「大壁構造」と「真壁構造(しんかべ)」との2種類があります。
大壁構造とは、「柱が壁の中に隠れてしまう構造」
真壁構造とは、和室などに用いられる「柱が壁の外に出ている構造」
になります。
今回は、洋室の一般的な大壁構造のお話です。
写真は、1階から2階にあがる階段の壁です。
階段部は少し複雑な構造になっていますが、基本的なことは普通の部屋と同じです。
天井と同じく、壁も「石膏ボード」がクロスの下地となります。
壁の石膏ボードは、「柱」と「間柱」にビスで留め付けていきます。
間柱とは、柱と柱の間に石膏ボードを留めるための下地として入れられる角材です。
天井の野縁と同じように、石膏ボードの継ぎ目にあたる910mm毎の位置には太い間柱を入れます。
名前に柱が付く部材ですが、あくまでも下地であるため、切り欠いたりしても問題ありません。
壁を構成している部材は、以上になります。
さて、今回の写真ですが、天井と2階の床の間の部分が見えています。
この部分を「天井懐(ふところ)」と言います。
天井懐は一見、無駄なものに見えますが、デッドスペースではありません。
換気扇の排気ダクトや、照明器具の電気配線、2階トイレの排水管など「見せたくないけど必要な物」を通したりするスペースとなっています。
天井懐は一定の高さがあるわけではなく、梁の大きさによって狭くなったりすることがあります。
そして換気扇の排気ダクトはある程度の太さがある物のため、必要なところまで通せるのか全棟必ず検討しています。
一部だけ天井高を上げるようなプランをする場合もこの、天井の懐事情が関わってくるわけです。
今回は、壁の構造と、天井裏の事情のお話でした。
家づくりの参考になりましたら幸いです。
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