外壁工事 その1
2016.12.23
今回のブログ担当は、現場監督の北村です。
今回から数回に渡って「外壁工事」についてお話したいと思います。
外壁は家の外観の大部分を占めるデザイン的要素になるだけでなく、住人を雨、風、日光、視線、音などから守ってくれる大切な存在です。
大部分を占めるがゆえに、家の性能を大きく左右するものです。
そして、大部分を占めるがゆえに、住宅の中でも非常に高価な部分です。
外壁の素材には、「窯業系サイディング」「金属サイディング」「羽目板」「タイル、レンガ」などがあります。
(サイディングというのは、板状の外壁材の総称です。)
「窯業系(ようぎょうけい)サイディング」とは、セメントに木質繊維成分を混ぜた物を成形し、表面にガラス成分などを焼き付けた外壁材です。
セメントの強度と、木質繊維の断熱性、ガラス成分の耐久、耐候性のいいとこ取りをした素材です。
外壁材の中では安価で、自由成形が出来るため非常に多種多様なデザインがあり、施工難度も優しいのが特徴です。
しかし、7~8年程度で表面の再塗装が必要になったり、割れたりするなど定期的なメンテナンスが必要な素材です。
「金属系サイディング」とは、今日ではガルバリウム鋼板に代表される、金属で出来たサイディングです。
基本的には、強度を持たせるために波板状にした金属の裏に、金属の熱伝導率の高さを補うための断熱材を貼り付けた構造になっています。
ガルバリウム鋼板というのは、鉄に、亜鉛とアルミニウムの合金をメッキ加工したものです。
強度は高いが、耐候性、熱伝導率の高さなどの弱点がある鉄を、亜鉛とアルミで補った素材です。
同じように、錆びない性質を持つステンレス鋼に比べ、値段が安価であるため外壁材として使われることが多いです。
ステンレス鋼より安いとは言え、窯業系サイディングに比べると高価になってきます。
耐久性が非常に高いのでメンテナンスはそんなに必要ないのですが、表面のメッキ部に傷が入っていたりすると中の鉄が錆びる事がありますし、物をぶつけると案外簡単に凹みます。
「羽目板やタイル、レンガ」は、「本物」であるというデザイン性を有しますが、メンテナンス性やコストなどに難があります。
窯業系サイディング、金属系サイディングに比べると施工性も悪いので、明確な目的、こだわりがない限りおすすめは出来ません。
他にもいろんな素材の外壁材がありますが、冒頭でもお話したように、家の大部分を占めるので、デザイン性だけでなく総合的な性能で判断していく必要があります。
建てる時だけでなく、後々のメンテナンスのこともじっくりと考えて外壁材を選んでみてください。
今回は「外壁素材」のお話でした。
家づくりの参考になりましたら幸いです。
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