流行りの間取りと図面の読み方について
2021.12.12
こんにちは、コーディネーターの藤野です。
今朝は霧がすごかったですね!
あたり一面真っ白だったので慎重に運転しながら出社しました。
さて、前回のブログでインテリアの流行りについて触れましたが、今回は間取りの流行りと図面の読み方についてお話したいと思います。
間取りのご要望で近年圧倒的に多いのが、
●ウォークスルーシューズクローク
●ファミリークローゼット
●ランドリールーム
●脱衣室
です。
特に、「脱衣室」はこの1~2年で非常に増えました!
間取りの流行りはSNSの影響が大きいのですが、SNSでよく聞く「広さは1マス×2マスです!」などの「1マス」とは何かご存知でしょうか?
住宅設計をする際に「モジュール」という基本寸法があるのですが、方眼紙で間取りを書いていく際のグリッド間隔(マス)のことを指します。
このモジュールのことを方眼紙のマス目でわかりやすく表現して「1マス」と呼ばれています。
モジュールも様々で、一般的には昔から使われている「尺」が用いられ、「910モジュール」が多く使われます。
(1尺=約30cm、3尺=約91cm=910mm)
他にも、「950モジュール」や「メーターモジュール」などもあります。
このモジュールに合わせて柱を立てていくので、モジュールが大きくなればなるほど1マスの間隔が広がりますので、トイレや廊下なども必然的に広くなる、階段の勾配が緩やかになるなどのメリットがあります。
しかしモジュールが大きければ良いのかというとそういうわけでもなく、1マスの間隔が広がるということは、必然的にお家全体も大きくなってしまうため、予算が膨らむ場合や土地の大きさや形状によってはおさめにくくなることもあります。
なお、メーターモジュールのご実家で育った!という方は、畳1畳分の広さ感覚が違ってくるのでご注意くださいね。メーターモジュールでの6畳のお部屋は910モジュールに変換すると7.2畳分の広さがあります。一般的には「1畳は1.62平米が目安」と言われており、910モジュールで表現していることがほとんどですのでご留意ください。
弊社では、「910モジュール」を基本設計としております。
ご要望に応じてモジュールを変更することは可能ですのでモジュールについてはまた設計士にご相談くださいね。
さて、「マス」の意味がわかったところで、次は「実際の広さ」についてです。
910モジュールで、横幅は1マス分の広さの脱衣室を設けたとします。
脱衣室の実際の広さはどれぐらいでしょうか?
モジュールは壁の芯から芯までの寸法ですので、壁の厚み分を引いた寸法が内寸となります。
910から両側の壁の厚み合計130を引いた寸法780mm(78センチ)が脱衣室の内寸です。
SNSで見かける「脱衣室は1マス×2マスで私は十分でした!」という情報には、「マス」の寸法が書かれているか注意が必要なのと、広さの感覚や体格も人それぞれなので、この内寸を「問題なく使える」とするか「狭い」とするかはメジャーを使って実際に検証してみることをおすすめします。
ちなみに、窓記号の読み方についてもよく質問されますので書いておきますね♪
5桁(6桁の場合もあります)の数字の、前3桁が「窓の横幅」、後ろ2桁(6桁の場合は3桁)が「窓の高さ」です。
ちょっとややこしいのですが、5桁の場合は最後に0を足してもらうと窓の高さがわかりやすいです。
この場合は、横幅が60センチ、高さが50センチの窓です。
「16520」の場合は、横幅が165センチ、高さが200センチ(2m)です。
「069018」の場合は、横幅が69センチ、高さが18センチです。
なお、取付高さの「窓上端FL+1800」は、窓の一番高いところが床(FL)から1800mm(1.8m)のところに設置されますという意味です。
話を戻しまして・・・
冒頭で述べた流行りの間取りは1階に設置することが多いので、1階面積が広がりやすいのも最近の傾向です。
しかし、土地の広さには限りがありますし、闇雲に1階を広げすぎると予算がオーバーする原因にもなります。
ギュウギュウに全てを採用するのではなく、「優先順位」「必要な広さ」をしっかり検証した上で間取りを組み立てていくのが理想ですね。
個人的には「脱衣室兼ランドリールーム」はおすすめです!
脱衣室が必然と広くなりますし、洗濯もラク、生活感が隠せる、湿気がたまりやすい場所を一つにまとめられる、と良い事づくしです!
ウォークスルーシューズクロークについては以前に書いた記事(←ここをクリック)がありますのでご参考にしていただければ幸いです。
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